あなたの家の神様 四
4.月々のおつとめ
4‐1.信者宅祭の日
月々に所属教会の会長さんか教会の人が来られて、おつとめをして下さると思いますが、それを信者宅祭、あるいは講社祭とも呼びます。
宅祭の日は、その家にとって一番大切な日ですから、前もって家中を出来るだけ奇麗に掃除しておくことも大事なことです。
宅祭の日をいつにするかは、教会の会長さんと相談して下さい。そして、毎月何日の何時頃からというように日と時間を決めて頂くのが理想です。
家の都合も、会長さんの都合も、その月々によっていろいろあると思いますが、できるだけ理想的なつとめ方をして下さい。
あなたの努力の積み重ねは、必ず、神様がお受け取り下さるはずです。その内きっと、あなたにも良いことがあると思います。必ず、きっと。
4‐2.お供え(献饌)物
お供え物をさせて頂く前に、覆面をつけて下さい。そして、まず神様のお社のお扉を開けて下さい。これを開扉(かいひ)と言います。この時、緊張して力を入れ過ぎると、扉をつぶしてしまう恐れもありますので、注意して下さい。お扉は、ゆっくり、そろっと、厳かに開けて頂いたら結構かと存じます。
次に、覆面をつけたままで、お供え物を神様の前に運んで下さい。
神様へのお供え物は、日々よりも多く増やして、その季節の旬のものなどもお供えさせて頂くようにすれば、なお良いと思います。自分たちは日頃からいろいろと美味しいものをたくさん食べているのに、神様へのお供え物が、いつも粗末な物ばかりでは大変申し訳のないのであります。
特に、宅祭の日のお供えは、精一杯の真実を込めてさせて頂きましょう。
お供え物の台数については、お社の大きさにもよりますが、六台から十五台くらいですので、一般的な例を紹介しておきます。
例1)六台の場合
Bお 魚(上段左側)・@御神酒(上段中央)・A洗 米(上段右側)
E御菓子(下段左側)・C野 菜(下段中央)・D果 物(下段右側)
例2)九台の場合
Bお 魚(上段左側)・@御神酒(上段中央)・A洗 米(上段右側)
E野 菜(中段左側)・C 卵 (中段中央)・D野 菜(中段右側)
H塩 水(下段左側)・F果 物(下段中央)・G御菓子(下段左側)
*塩水は「えんすい」で「しおみず」ではなく、塩とお水をお供えして下さい。
例3)十五台の場合
Dお 魚・B洗 米・@御神酒・Aお 餅・C乾 物
I海 草・G野 菜・E 卵 ・F野 菜・H海 草
N 水 ・L御菓子・J果 物・K果 物・M 塩
○内の数字は、お供え(献饌)する順番です。
また、お供え物をお下げ(撤饌)する時は、お供えする時と逆の順番でお下げをして下さい。
(おつとめが終わって会長さんが帰られたら、お供えをお下げして頂いて結構です。)
4‐3.おつとめ
おつとめを始めさせて頂く前に、会長さんの祭文奏上があるはずです。祭文の内容は、日々に親神様より頂戴している御守護への御礼が主であり、さらにその時、その旬の心定めも盛り込まれていると思いますので、しっかり聞いて心に治めさせて頂きましょう。
宅祭のおつとめは、会長さんが拍子木を打って下さると思いますが、この時も家族揃って参拝して、会長さんの声に合わせて一緒におつとめの地歌を歌わせて頂きましょう。
このおつとめは、本当に大切なのです。教祖は、
「命の切り替えする大切なつとめやで」とお教え下さいました。
命の切り替えとは、「人間は生きながらにして生まれ変わる」(諭達第一号)とお教え下されているところであると思います。
お互いに心してつとめさせて頂きましょう。