2.日々のつかえ方
2−1.おつとめの時間ですよ!
朝夕のおつとめは、なるべくちゃんと時間を決めてつとめさせて頂きましょう。
おぢばでは、天然自然の理にしたがい、日の出、日の入りの時間につとめられています。各教会もこれに合わせるのが理想ですが、なかなかそうもいかないようですので、決めた時間だけは守ってつとめられていると思います。時間を守るということは、時間を大切にしていることにもなります。私たちの人生は、時間の積み重ねですから、時間を大切にするということは、人生を充実させることにつながっていきます。
私たちは、親神様に生かされて生きています。これは、すなわち親神様から時間をお与え頂いているということにほかなりません。教会の御用をさせて頂いたり、おつとめをつとめさせて頂いたりすることは、親神様から自分にお与え頂いた時間をお供えしていることにもなるのです。
朝夕のおつとめは、毎日欠かさずに、真剣につとめさせて頂きましょう。
2−2.お供えをしましょう
日々、神様には食べ物をお供えさせて頂きます。食べ物は、人間の命をつなぐものです。だから、食べ物を粗末にしてはいけません。神様への日々のお供えは、今日も自分の命をつないで頂いている感謝の心をお供えさせて頂きます。
まことに当たり前の話ですが、人間が先に食べた残り物は絶対、神様にお供えしないで下さい。よそから頂戴した物でも買ってきた物でも、真っ先に神様にお供えをするようにして下さい。そして、お供えをする時は、覆面(白い紙製マスク)をお忘れなく。これは、お供え物に人間の息がかかってはいけないという理由からです。要するに、何事するにも感謝の心から真実を込めてつとめさせて頂けばよいと思います。覆面は教会にたくさんありますので、ご希望の方はお申し出下さい。
お供え物は、食べ物ならば何をさせて頂いても良いと教えて頂いております。
一例として、御神酒(あるいはお水)を真ん中に置いて、右にお米、左に魚類(おじゃこ)、これで3台の()となります。また、献饌台が2台ある場合は、上段の真ん中に御神酒を置いて、下段の真ん中にお米、その右に魚類(おじゃこ)、左に野菜類を置くと、全部で4台となります。
毎朝、御神饌をさせて頂き、その日の午後2時くらいにはお下げ()して下さい。お下げの時は、覆面をつける必要はありません。
2−3.朝夕のおつとめ
第一節「あしきをはらうて、たすけたまへ…」
おつとめは、「あしきをはらうて、たすけたまへ…」(第一節)を21回、繰り返しさせて頂きます。なぜ21回なのかという質問がよくありますが、実はよくわかりません。天理教では3回という回数が「つなぎの御守護」という神様のお働きを表し、私たちの命をつないで頂くことを意味するようです。
そして、7回という回数が、「切ること一切の御守護」という神様のお働きを表し、これは、親から子を切り離す、つまり新しい命の産まれ出しと、出直し(死)の時に息を引き取ることを意味するようです。これによって、つないで切って、切ってつないで、3回×7回=21回となります。人間を産み、育て、切るという親神様のお働きが、21回の理であると、よく聞かせて頂きますが、これも、偉い先生の悟りであると思いますので、本当のところは、よくわかりません。
なぜ、21回なのか。それは、おやさまが21回とお教え下さったからですと答えるのが一番、正しいのかもしれません。
とにかく、こうして第一節は、人間が親神様にたすけを願うお歌を21回繰り返します。
次は「ちょっとはなしかみのいふこときいてくれ…」(第二節)を1回だけさせて頂きます。
このお歌は、親神様の方から人間に教えを説き明かされております。地と天を象りて夫婦を拵えたと陽気ぐらしの元をお教え下さっております。
そして「あしきをはらうてたすけせきこむ…」(第三節)を3回、3回、3回と区切って、合計9回つとめさせて頂きます。このお歌は、元々、「いちれつ澄ます、かんろだい」というお歌でしたが、おやさまが「いちれつ澄まして、かんろだい」と変えられました。
「いちれつ澄ます、かんろだい」ならば、親神様が主導で、一れつ陽気ぐらしの世界(かんろだい世界)に何が何でも立て替えるという強制的な感じを受けますが、「いちれつ澄まして、かんろだい」となって、私たち人間が自分たちの努力で心を澄まして陽気ぐらしの世界をつくらせて頂きたいと願う人間主導の形に変えられたものと思います。
これこそ、親神様の深い親心の現れであると思います。
おつとめをつとめさせて頂く前と後に礼拝をさせて頂きますが、この時、必ず親神様、おやさま、霊さまの順に礼拝をして下さい。そして、おやさまのお社がなくても、存命のおやさまに必ず礼拝するようにして下さい。
そして、朝夕のおつとめは、できるだけ家族揃ってつとめさせて頂きましょう。
2−4.おつとめの地歌の大意
あしきをはらうてたすけたまへ てんりわうのみこと
一切のほこりを心から払い、諸々の疾病災厄を一掃して、どうかお救けくださいませ、親神天理王命さま。
ちょとはなしかみのいふこときいてくれ あしきのことはいはんでな このよのぢいとてんとをかたどりて ふうふをこしらへきたるでな これハこのよのはじめだし
これから親神の本心をはっきりと簡明に話するから、親神の言うことをしっかり聞いてもらいたい。親神は決して邪なことは言わぬ。親神は、たすけ一条の親心から人間を救け、この世を明るくする神一条の話をする。
親神は、天地の理を象って夫婦をこしらえた。一夫一婦の理は月日親神の理を受け天地の理にならう重い理であって、夫婦和合の理にこそ、陽気ぐらしの世界は生まれてくる。
あしきをはらうてたすけせきこむ いちれつすましてかんろだい
世界中の人間の心から一切のほこりを掃除して一日も早く世界一れつを救けたいと、親神は急き込んでいる。世界中の人の心を澄まし、陽気ぐらしの世界を実現して、人間創造の親里たる「ぢば」に甘露台を建設することこそ、親神の切なる念願である。